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就労移行支援とは?わかりやすく解説!

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障害者雇用のQ&A

「就労移行支援」という言葉を聞いたことはありますか?障害を持つ方が一般企業に就職するために、さまざまなサポートを提供する仕組みです。

しかし、その具体的な内容や支援の流れ、A型やB型といった他の支援との違いなどは、まだまだ知られていないようです。さらに、給与が支払われる場合や、給与が発生しない場合があるなど、利用者にとっては重要なポイントがたくさんあります。そこでこの記事では、就労移行支援の基本から、転職活動の支援内容、1日の過ごし方までを詳しく解説します。

✔️この記事でわかること
・就労移行支援の基礎知識と給与の有無
・A型とB型事業所との違い
・就労移行支援事業所での1日の流れと転職活動のサポート

キャリアアドバイザー歴10年のくまくんがガイドします!

就労移行支援とは?

そもそも就労移行支援とは?

就労移行支援とは、障害を持つ方が一般企業で働けるように支援を行う福祉サービスの一環です。対象となるのは、発達障害、精神障害、身体障害、知的障害などの障害を持つ方で、一般就労を目指す方が利用できます。

特に、これまで働いたことがない方や、長期間働いていなかった方が、再び社会での就労を目指すために支援を受けることができます。

就労移行支援の目的は、利用者が一般企業で就職し、継続的に働けるようになることです。そのため、就労移行支援事業所では、仕事に必要なスキルやビジネスマナー習得などの職業訓練から始まり、キャリアカウンセリングや面接対策などの就職活動サポートまで、幅広いサポートを提供しています。

就職後も安心して長く働けるように、職場定着支援も行っていますよ。

就労移行支援で給与は出るの?

就労移行支援事業所は、一般企業への就職を目指して訓練を行う場です。そのため、原則として給与は支払われません。しかし、就職活動や実習中に、企業との契約に基づいて給与が発生する場合もあります。

一方で、A型やB型の就労継続支援事業所では、利用者が働きながら訓練を受けるため、給与や工賃が支払われます。これについては、後ほど詳しく説明します。

就労移行支援の利用料金は?

就労移行支援事業所には、多くの方が無料で通われています(約80〜90%の方は無料で通所されていると言われています)。しかし、前年の世帯収入によっては、利用料が発生する場合もあります。ご自身の利用料金がいくらになるかは、市区町村の障害福祉課へ問い合わせるのが確実です。

A型とB型事業所との違いは?

障害者の就労支援には、「就労移行支援」のほかに、「就労継続支援A型」と「就労継続支援B型」があります。これらの事業所は、一般企業での就労が難しい方に対して、長期的な支援を行う施設です。A型とB型はそれぞれ支援の内容が異なるため、利用者が自分に合った支援を受けるためには、その違いを理解することが重要です。

A型事業所とは

就労継続支援A型は、利用者が事業所と雇用契約を結び、実際に働きながら訓練を受ける形態です。A型事業所では、最低賃金以上の給与が支払われ、利用者は社員として仕事に取り組むことが求められます。

そのため、ある程度の体力やスキルが求められ、軽作業や事務作業、製造業などの実務をこなします。A型事業所では、働きながら一般企業での就労を目指すためのスキルを磨くことができます。

B型事業所

就労継続支援B型は、A型とは異なり、雇用契約を結ばずに作業を行います。そのため、給与ではなく工賃が支払われます。

B型事業所は、一般的に障害の程度が重く、一般企業やA型事業所での働き方が難しい方が利用するケースが多いです。B型事業所で行われる作業は、手工芸品の制作や簡単な軽作業が中心です。仕事を通して社会参加を促しつつ、自分のペースで働ける環境を提供しています。

就労移行支援事業所での1日の流れと転職活動のサポート

就労移行支援事業所では、利用者が就職するために必要なスキルや知識を身に付けるための訓練が行われます。ここでは、一般的な1日の流れと、どのようなサポートが受けられるのかを見ていきましょう。

就労移行支援の1日の流れ

  • 9:00 登所・朝礼
    事業所に到着すると、まずは朝礼が行われます。ここでは、その日のスケジュールや体調確認が行われ、個々の目標設定が共有されます。
  • 9:30 個別訓練
    利用者ごとに異なるニーズに応じて、ビジネスマナーやパソコンスキル、コミュニケーション能力の向上を図る個別訓練が行われます。これには、履歴書の書き方や面接対策、自己PRの方法などが含まれます。
  • 12:00 昼食・休憩
    昼食は事業所内でとることが多く、利用者同士の交流も促進されます。お互いに雑談したり励まし合いながら、リラックスした時間を過ごします。
  • 13:00 グループワークや実習
    午後はグループでのワークや、実際の職場での実習が行われます。ここでは、チームでのコミュニケーション能力を高める活動や、実際に働く現場での体験を通じてスキルを向上させます。外部企業での職場見学や、インターンシップも行われることがあります。
  • 15:00 転職活動サポート
    履歴書や職務経歴書の作成、面接の練習が行われます。就労移行支援事業所の職員は、利用者が就職できるよう、企業とのマッチングや求人情報の提供を行います。また、面接前後のフォローアップや、内定後の職場定着サポートも充実しています。
  • 16:00 1日の振り返り・帰宅
    1日の活動を振り返り、目標達成度を確認します。その後、翌日の計画や改善点を共有し、帰宅となります。

これはあくまで1例です。詳しくは、ご自分が通いたいと思っている事業所への問い合わせ時や見学時に聞いてみてくださいね。

転職活動のサポート

就労移行支援事業所では、履歴書や職務経歴書の添削、面接の練習、企業との連絡調整など、転職活動全般のサポートが受けられます。

また、利用者が企業での面接を受ける際に、職員が同行することもあります。企業によっては職員の同席が認められないこともあるので、企業ごとに確認すると良いでしょう。

さらに、実際に就職が決まった後も、職場にうまく適応できるように、定期的に定着支援のサポートが提供されます。

まとめ

就労移行支援は、障害を持つ方が一般企業で働くための重要なサポートです。A型やB型事業所との違いを理解し、自分に合った支援を選び、自分らしい働き方を見つけてくださいね。

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プロフィール
この記事を書いた人

人材業界で約10年勤務し、直近3年は障害者雇用の専任キャリアアドバイザーとして、20代から60代、ローキャリアからハイキャリアまで数多くの求職者の方のお手伝いをしてきました。

初めての障害者雇用、初めての転職で悩んでいる方向けに、できる限りの情報をお届けしていきます!

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