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【障害者雇用の転職活動】内定が出る人の特徴とは

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障害者雇用のQ&A

決まらない?障害者雇用で内定が出る人の特徴とは

キャリアアドバイザーの仕事をしていると、「私は内定が出ますか?」と質問を受けることがあります。

正直なところ、内定が出るかどうかはその方の経験やスキル、体調に加え、希望条件など様々な要素の掛け合わせになるので、「こういう人なら必ず希望の会社で内定が出ます!」と断言することは困難です。

しかし、一般的な傾向として、「こういう人の方が転職活動がスムーズに進み、内定も出やすいですよ」ということをお伝えすることはできます。そしてその反対に、「こういう人はなかなか内定が出ないな…」という傾向も、確かにあります。

そこで今日は、内定が出る人、出ない人の典型的な特徴についてご紹介していきます。ご自身がどちらにどれぐらい当てはまっているか、まずは見てみてくださいね。

✔️この記事でわかること

・障害者雇用で内定が出やすい人ってどんな人?
・逆に内定が出ないのはどんな人?
・障害者雇用での転職活動を成功させるコツは?

キャリアアドバイザー歴10年のくまくんがガイドします!

内定が出る人の特徴は?

それではまず、内定が出る人の特徴について見てみましょう。

✔️ブランクがない、または短い
✔️転職回数が少ない(年代+1社程度)
✔️一つの企業で長く働いている
✔️配慮希望事項がイメージしやすく、企業側で対応可能である
✔️志望度が高く、志望動機を上手く伝えられている
✔️希望職種の実務経験がある、または必要なスキルがある

早速、一つ一つ、順番に解説していきます!

ブランクがない、または短い

ブランクはない、あるいは短いほど内定が出やすい傾向があります。企業から見ると、ブランクなく働けている=体調が安定している、という解釈になるからですね。

転職回数が少ない(年代+1社程度)

最近では転職は当たり前のこととは言え、まだまだ「一つの企業に長く勤める方が良い」という価値観を持っている人もいます。特に年齢が高い人ほどその傾向は強いと言えるでしょう。

そして企業において最終的に意思決定をすることが多いのは、やはり50代以上の管理職の方です。そのため、必然的に転職回数の少ない人が評価されやすくなるのです。

では、具体的に何社までなら問題ないのでしょうか。

よく言われる基準値としては、年代+1社(〜2社)というものです。つまり、20代なら2+1で3社、30代であれば3+1で4社…といったイメージです。この基準値内に収まっている人の方が、書類選考に通りやすくなります。

また一般的には、外資系企業の方が、日系企業より転職回数のことを気にしない傾向があります。転職回数が多いので厳しいかも…と思っている人は、あまり転職回数を重視しない外資系企業を中心に志望してみるのも一つですよ。

一つの企業で長く働いている

転職回数と少し似ていますが、一つの企業で長く働いている実績がある人の方が、内定は出やすい傾向があります。

と言うのも、多くの場合、企業は採用にもコストをかけ、入社後の教育にもそれなりのコストをかけているものです。

そのため、入社してもすぐに辞めてしまいそうな人より、長く安定して勤務してくれそうな人の方が、評価としては高くなる傾向があるのです。

配慮希望事項がイメージしやすく、企業側で対応可能である

障害理解ができていることも大切なポイントです。自分がどういった環境であれば働きやすいか、きちんと言語化できる人は評価が高くなります。

それに加え、希望している配慮事項が、企業側で実際に対応できる内容かどうかという点もポイントです。

どれだけスキルがあり、人柄が良くても、実際に企業で対応ができない配慮事項を希望している場合、「社内で対応しきれない」ことを理由に採用が見送られてしまうことがあるのです。

志望度が高く、志望動機を上手く伝えられている

どんな企業であっても、やはり自社に対して志望度が高い候補者に好感を持つものです。志望度や志望動機をうまく伝えられる人の方が、評価は高くなるでしょう。

良い志望動機の伝え方については、別記事のこちらも参考にしてみてくださいね。

希望職種の実務経験がある、または必要なスキルがある

募集ポジションにもよりますが、やはりそのポジションに関する経験が豊富な人の方が、内定は出やすくなります。

また、例えば経理ポジションの場合などだと「簿記3級あるいは2級をお持ちの方を希望」と、所持資格の有無で募集に制限をかけている企業もあります(ただし資格がなくても実務経験が豊富な場合、例外として選考に進めるケースもあります)。

そのポジションに必要なスキルや知識があることも、ポイントの一つということですね。

内定が出る人の活動スタンス

ここまで、内定が出やすい人の条件面での特徴を見てきました。当てはまる項目が少なかったとしても、落胆する必要はありません!

ここまで紹介した特徴以上に大切なのは、実は転職活動をする上でのスタンスや心構えです。上記の条件に当てはまっていなくても、次に挙げるようなスタンスで地道に活動を続け、内定を勝ち取った方はたくさんいます。

✔️素直にアドバイスを聞ける
✔️たくさんの企業に応募している
✔️しっかり準備ができている

素直にアドバイスを聞ける

転職活動がうまくいく人の特徴は、何と言っても「素直にアドバイスに耳を傾けられる」ことです。くまくんの経験上、特に年齢が高い求職者の方ほど、この傾向が高まります。

キャリアアドバイザーや支援員のアドバイスに対しての素直さはもちろんですが、実はこれは企業側から見た時にも重要なポイントなのです。頑固で聞く耳を持ってくれそうにない候補者より、素直でコミュニケーションを取りやすそうな候補者の方が、入社後に早く環境に馴染んでもらえそうという点で評価が高くなるからです。

たくさんの企業に応募している

以前に別記事でも触れましたが、障害者雇用の場合、最初の書類選考通過率は、平均で10〜15%程度と言われています。もちろん年齢や経験、お持ちの疾患によっても大きく差が出るところではありますが、平均的に見ると10社に応募しても、面接に進める平均は1〜2社程度ということです。

面接の通過率も考えると、内定が出る人は最低でも20〜30社は応募していることが殆どです。そのため、あまり希望条件を絞り込みすぎず、たくさん応募している人ほど内定は出やすくなります。

しっかり準備ができている

ここで言う準備とは、主に自己分析と企業研究のことです。

自己分析に関しては、障害理解に加えて、ご自身のキャリアプランや、どのような仕事に取り組みたいかなど、仕事全般に対する内容も含まれます。

「何がやりたいか自分でもわからないが、とにかく働きたい」という人より、「これまでの経験を活かして◯◯の仕事がしたい」「●●の業務で貢献したい」など、明確に自分の希望や適性を認識している人の方が、企業にもやる気が伝わりやすく、内定が出やすくなります。

これに加えて、十分に企業研究ができているかどうかも、大切なポイントです。

企業のことをよく理解できていれば、自分の経験やスキルの中でどこをアピールすれば良いのかがわかります。「企業が求めている人物像に、自分のこういう点が合致していますよ」とうまく伝えられれば、内定への道は近づきます。

どんどん応募して、書類通過した企業に対してしっかり準備することを繰り返せば、必ず内定は近づいてきますよ!

内定が出ない人の特徴は?

では次に、内定が出ない人の特徴についても見てみましょう。

✔️体調が不安定(ブランクが長い)
✔️転職回数が多い/短期離職が続いている
✔️障害理解、自己理解が浅い
✔️未経験職種を希望している

体調が不安定(ブランクが長い)

企業が一番懸念するのは、候補者の体調が安定せず、入社したは良いものの安定して勤務ができなくなることです。特に新しい職場では精神的にストレスを感じたり、緊張したりしやすいため、入社後に体調を崩してしまう人が一定数いるためです。

そのため、現在も体調面で不安要素があると判断されると、内定は出にくくなります。

ブランクが長い場合も同様で、ブランクが長くなるほど、「いきなり勤務を開始すると、慣れない通勤、慣れない業務で疲れて体調が不安定になるのでは?」という懸念を持たれやすくなります。

一般的には、3ヶ月程度までのブランクであれば、それほど問題になることはありません。それ以上のブランクがある場合は、しばらく就労移行支援を利用して通所実績を作るなど、企業側に「毎日支援機関にも行けているので、出社が始まっても大丈夫そう」と判断してもらえるようにしておくと良いでしょう。

ブランク期間が長い方の場合、就労移行支援への通所も検討してみてください!

転職回数が多い/短期離職が続いている

転職回数が多かったり、短期間で職場を転々としていると、企業から「入社して業務を教えても、気に入らないことがあったらすぐ辞めてしまうのでは」と捉えられる可能性があります。

そのため、それぞれの企業で長く勤務を継続できている人の方が、評価されやすいのですね。

障害理解、自己理解が浅い

ご自身の障害や希望のことをうまく言語化できない場合、企業側から見ると「何がきっかけで体調が悪化するかわからない人」、「思いもよらない理由で急に辞めてしまいそうな人」に見えてしまい、やはり懸念を持たれることが多くなります。

例えばうつ病で退職した人が「発症の原因はわかりません。でも退職してからは体調は良好なので、もう大丈夫です!」と言ったとしても、何がうつ病のきっかけになったのかわからないと、企業側としてもどう配慮して良いかわからず、本当に安定勤務できるのかな?と疑問を持ってしまうのですね。

疾患によっては体調悪化のきっかけや要因を明確に定義しづらいこともあるかと思いますが、その場合は「直近◯年間は症状は出ていません」「体調が悪化する兆候があった場合、●●のような対処をすればそれ以上悪化することはありません」など、体調の安定をアピールしたり、不調の際の自分なりの対処法などを伝えられるようにしておくと良いでしょう。

未経験職種を希望している

これは一般雇用でも同じですが、これまで全く経験のない職種を希望している場合、内定は出にくくなります。WEBデザイナーやエンジニアなど、専門性の高い職種ほどこの傾向は高まります。

職種にもよりますが、その場合は未経験歓迎の募集を狙う、関連する資格を取得するなど、工夫が必要になります。

内定が出ない人の活動スタンス

続けて、これまでのくまくんの経験上、「こういうスタンスの人は、経験やスキルが十分でもなかなか内定が出ないな…」と感じた人たちの特徴についてもご紹介していきます。

✔️プロのアドバイスに耳を傾けず、自己流で活動を進めている
✔️他責傾向が強い
✔️応募企業数が不足している
✔️準備が不十分

プロのアドバイスに耳を傾けず、自己流で活動を進めている

よほど転職慣れしている人は別ですが、転職エージェントや支援機関などから求人の紹介を受けず、自己流で求人を探して転職活動を進めている人は、なかなか内定まで辿り着かないケースが多くなります。

また、転職エージェントや支援機関をを利用していても、キャリアアドバイザーや支援員と十分にコミュニケーションを取らず、アドバイスも聞き入れないタイプの人は、転職活動が長引く傾向があります。

他責傾向が強い

他責傾向が強い人も、なかなか内定まで辿り着かないケースが多いです。

「自分は悪くない、これまでの失敗は周囲のせい」という他責傾向があると、発言の端々にそれが滲み出てしまうことが多く、企業側からも「この人はうちの会社に入社しても、何でも人のせいにしそう」と判断され、敬遠されてしまうからです。

しかし退職理由や今回の転職理由に関しては、「嫌な上司がいて、どうしても耐えられない!」など、周囲の状況や環境による理由が発生することもあるかと思います。それが事実だとしても、できる限り客観的に状況を説明して、面接官に「その状況であればどんな人でも継続は難しいですね」と思ってもらえるように伝えることが大切です。

どう伝えれば他責に聞こえないか、ぜひキャリアアドバイザーにも相談してみてくださいね。

応募企業数が不足している

これは前述の「自己流の転職活動」にも通じるところがありますが、自己判断で応募企業を絞り込みすぎてしまうと、なかなか内定が出づらくなります。

もちろん希望条件によっては、そもそも応募可能な求人が非常に少ない…というケースもあるのですが、その場合も応募できるものにはできる限りエントリーすることをお勧めします。直近で応募可能な求人が少ないということは、新たな募集が出てくる可能性も高くない、というケースが多いからです。

また、中には「こちらの会社のエントリーはA社と B社の結果が出てから考えます」と、エントリーを保留する人もいますが、そうすると転職活動がどんどん長引いてしまう上、タイミングを逃して募集が締め切られ、本来ならエントリーできた企業ともご縁がなくなってしまう可能性もあります。

準備が不十分

自己分析、企業研究が不十分だと、面接での受け答えに行き詰まることが多くなります。

中には話すのが得意で、その場でうまく答えられる!という自信のある人もいるかもしれませんが、その場で取り繕った回答の場合、入社後に「面接で聞いていた話と違う…」と思われてしまう可能性もゼロではありません。

どんなに話すのが得意でも、やはりある程度自己分析を行い、企業研究も進めた上で、選考を受ける企業に合わせて回答を整理しておくのは必須です。

厳しい言葉が続いてしまいましたが、裏を返せば「このスタンスを避ければ転職活動がうまく行くことが多い」ということです!参考にしてみてくださいね。

障害者雇用の転職活動を成功させるコツ

ここまで、内定が出やすい人、出にくい人の特徴を見てきました。それでは、障害者雇用の転職を成功させるコツとは、どのようなものでしょうか?

✔️プロの手を借りる
✔️たくさん応募する
✔️準備をしっかり行う

プロの手を借りる

転職活動の際には、ぜひ転職エージェントをうまく活用してください。転職エージェントは非公開の求人を多く取り扱っている上、企業に関する知見も豊富に持っているので、転職活動全般において的確なアドバイスができることが多いからです。

また、選考を進める際には、書類添削や面接対策など、それぞれの求職者に合わせたサービスを提供してくれるところが殆どです。相性の良いキャリアアドバイザーに出会えれば、内定までの道のりがグッと近くなると言っても過言ではありません。

どこの転職エージェントも企業から報酬を得ていますので、求職者は無料で利用できます。エージェント利用のQ&Aについてはこちらにまとめていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

たくさん応募する

しつこいようですが、応募できる求人にはどんどんエントリーするのが大切です。志望動機は書類選考に通過してから考えても十分に間に合うので、応募の段階では定まっていなくても問題ありません。

もちろん、明らかに遠すぎて毎日通勤するのが難しいような求人や、希望の職種とはかけ離れた求人、絶対に希望給与に届かないとわかっている求人に無理に応募する必要はありませんが、それ以外の勤務条件に関しては、選考の中である程度調整をしてもらえる可能性もあるので、まずは視野を広くしておくと良いでしょう。

応募段階ではあまり希望を絞り込みすぎず、まずは数を撃つ作戦がお勧めです!

準備をしっかり行う

いよいよ面接に進むとなったら、その場で頼れるのは自分だけです。事前にしっかり自己分析し、企業研究もして、万全の対策をして面接に臨みましょう。

そして、準備の際にはキャリアアドバイザーや支援員にも、ぜひたくさん相談してみてください。応募書類の段階から、企業に合わせた添削をしてもらえることもありますし、面接の準備の場合には、面接官の人柄や雰囲気、想定される質問などを事前に共有してもらえることもあります。

プロのアドバイスを聞きながらしっかり準備することで、「できる準備はした」という自信を持って選考に挑むことができますよ!

▼くまくんお勧めの転職エージェントはこちら!

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まとめ

ここまで、内定が出る人、出ない人の特徴についてご紹介しました。あなたはどちらの項目に当てはまることが多かったですか?

「内定が出ない人」の特徴に多く当てはまったからといって、悲観しすぎる必要はありません。過去の経歴は変えることができませんが、仕事に向かう姿勢や、転職活動に取り組む姿勢は、今からでもすぐに変えることができます。そして、その姿勢や前向きさを評価してくれる企業も必ずあります。

ぜひ「内定が出る人の特徴、活動のスタンス」の項目をじっくり読んで、参考にしてみてくださいね。あなたの転職活動がうまくいくよう、くまくんも応援しています!

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プロフィール
この記事を書いた人

人材業界で約10年勤務し、直近3年は障害者雇用の専任キャリアアドバイザーとして、20代から60代、ローキャリアからハイキャリアまで数多くの求職者の方のお手伝いをしてきました。

初めての障害者雇用、初めての転職で悩んでいる方向けに、できる限りの情報をお届けしていきます!

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