IT業界やWeb制作の仕事は、近年ますます需要が高まっています。業務内容や企業にもよりますが、在宅勤務ができるケースも多いことから、こういった分野での仕事を目指す求職者の方は少なくありません。
しかし正直にお伝えしておくと、業務未経験者がこの分野に挑戦するのは、特に障害者雇用の枠組みでは簡単なことではありません。実際に、全くの未経験者、ましてや基礎的な知識を勉強していない人が応募できる求人はごくわずかです。
しかしながら、適切なトレーニングやスキル習得の機会を提供する企業や支援サービスも存在します。本記事では、IT業界やWeb制作における障害者雇用の現状や、未経験者でも求人に応募できる可能性について解説していきます。
✔️この記事でわかること
・未経験者向けのIT業界・Web制作の求人はあるの?
・基礎知識の習得が求められる理由とその重要性って?
・どうすればIT業界、Web制作の仕事を見つけやすくなる?
キャリアアドバイザー歴10年のくまくんがガイドします!
未経験でもIT業界・Web制作の求人はある?
IT業界やWeb制作は、障害者雇用の中でも比較的新しい分野です。技術の進歩に伴い、デジタル分野での業務が増加しており、この分野での就職を目指す求職者の方もたくさんいますが、未経験者にとって求人を見つけるのは依然として難しい現状があります。
特に、全くの未経験で、ITやWeb制作に関する基礎知識を持たない人が即座に応募できる求人は、実際にはほとんど見られません。業務経験がない人がこの分野での就職を目指す場合、ある程度の基礎知識は必須条件になります。
勉強は必須!スキルの基礎が求められる理由
IT・Web系の職種の採用においては、業務経験がなくても、企業は求職者が最低限の基礎を学んでいることを前提としています。未経験者であっても、HTMLやCSS、JavaScriptなどの基本的なWeb制作の基本的な知識が求められる場合が多いのです。
企業は学校ではないので、この知識を持っていなければ、現場での即戦力になることは難しく、採用する側としても負担が大きくなります。したがって、まずは自主的に勉強を始めることが、求人に応募するための第一歩となります。
この場合、「自分で本を読んで勉強しています」というだけでは、企業側には実際の知識やスキルが伝わらず、選考通過は難しいでしょう。職業訓練学校に一定期間通った、IT系の資格を取得した、Web制作やデザイン職種を希望であればポートフォリオを作った…など、客観的にスキルを伝えられるように準備をしておくことが重要です。
また、Web制作の基礎的な技術に加え、ご自身の特性やスキルも自己理解しておくことが重要です。自分に適した働き方やサポートを企業に求めるためには、自分の強みや弱みを明確にしておくことが、面接時にも効果的です。
担当のキャリアアドバイザーや支援員さんにもよく相談して、強みや弱み、特性やスキルを整理しておきましょう!
未経験者でも求人は0ではない
厳しい現実をお伝えしてきましたが、実際には求人が全くないというわけではありません。数は少ないですが、未経験でも応募ができる求人が出てくることもあります。
ただこの場合、本当にあっという間に募集ポジションが埋まってしまいます。希望者が多いので、ポジションが出てくると応募が殺到するからです。応募書類を準備しているうちに募集が締め切られてしまった…という残念なケースもよく目にするので、求人が出てきた時にはすぐに応募できるよう、日頃からしっかり書類などを準備しておくと良いですね。
年齢は選考に関係ある?
また、辛い現実ではありますが、年齢が高い未経験者にとっては、求人を見つけるのがさらに厳しい傾向があります。企業からすると、年齢が高い人は若い人に比べて、新しいスキルを習得するスピードや柔軟性が劣るとみなされることがあるためです。特に40代以降の未経験者は書類選考にも通りづらくなるため、IT、Web系の職種での転職を目指す人は、1年でも1日でも早く挑戦することをおすすめします。
しかし、一部の企業では年齢に関わらず、意欲的な応募者に対してトレーニングプログラムを提供しているところもあります。このようなプログラムを通じて、基礎スキルを学びながら実践的な仕事に従事することも可能です。狭き門ではありますが、こういった求人の情報を収集し、応募してみるのも一つです。
特に障害者雇用の枠組みでは、働きやすい環境を提供する企業が多いことが魅力ですが、しっかりと学んで業務をマスターするには、何歳であっても継続的な学習意欲と明確な目標を持つことが重要です。
どうすればIT・Web業界で働ける?
それでは、IT・Web業界で働くには、具体的にはどのような準備をすれば良いのでしょうか。
IT・Webに特化した就労移行支援事業所で学ぶ
障害者のための就労移行支援サービスの中には、IT・Web業界に特化しているところもあります。
例えば、atGPが運営している「atGPジョブトレ IT・Web」は特に注目に値します。未経験者であっても、ITやWeb制作に特化したスキルを実践的に学びながら、長期的に働き続けるためのスキルも同時に習得できるプログラムを提供しています。
このプログラムでは、ITやWeb制作の基礎から応用までを学べるカリキュラムが用意されており、参加者は実際のプロジェクトを通じて技術を習得できます。また、障害者雇用で働く上で必要なコミュニケーションスキルやストレスマネジメント、ビジネスマナーといった、職場での定着に必要なスキルも同時に学べるため、働き続ける自信がつくでしょう。
IT業界で働きたいと考えている方にとっては、このような就労移行支援を活用することが、スムーズなキャリアスタートへの一歩になります。気になった方は、一度ぜひ問い合わせてみてくださいね。
特例子会社でWeb制作の経験を積む
障害者雇用の一つの選択肢として、特例子会社での就職があります。特例子会社は、障害者雇用促進法に基づいて設立された会社で、障害者が働きやすい環境が整っています。障害者雇用で働いている人が多い職場なので、障害理解を得やすいというメリットもあります。
特例子会社の中には、ITやWeb制作に特化した業務を担当できる企業もあり、未経験者が実務経験を積む場としても適しています。
特に、ITやWeb制作の基礎知識がある方であれば、特例子会社でのWeb関連業務に従事することで、現場でのスキルを習得し、キャリアの土台を築くことが可能です。そこから一般企業への転職を目指すことも、現実的なステップとして有効ですよ。
まとめ
IT業界やWeb制作における障害者雇用は、未経験者にとってハードルが高いものの、基礎的なスキルを習得し、適切な支援を受けることで可能性が広がります。全くの未経験者向けの求人はほぼ存在しませんが、意欲とスキルを持つ応募者に対してはチャンスがあることも事実です。転職を成功させるためには、しっかりと準備をすることが必要です。
「atGPジョブトレ IT・Web」などの就労移行支援サービスを活用し、実務経験を積みながらキャリアを築くことが、一つの有効な選択肢と言えるでしょう。また、特例子会社を活用してWeb制作の経験を積むことで、さらに可能性を広げることもできます。
IT業界やWeb制作の仕事に興味のある方は、まずは自己学習を始め、次のステップを踏み出してみてください!